生活を豊かに彩る空間づくりをモットーとしています。
パソコン、携帯電話などはモデルチェンジが頻繁に行われます。パソコン、携帯電話は数十年の歴史しかなく、進化中なのでしかたないと思います。家は大昔からあり、そんなに多くの新しいものは無いと思います。
イギリスのエジンバラの方に旅行したことがあります。旧市街が400年前で、新市街が200年前と聞いてびっくりしました。しかも昔大金持ちの1軒家を改造して数所帯で住んでいます。日本では、核家族にさらに高齢化が進んで大きな家に一人、二人で暮らしている家は多くなっています。少人数で大きな家、しかも設備は昔のままでは決して快適とは言えません。
新築そっくりにリフォームする考えにも賛成できません。使いづらいところや、老朽化した部分を改修し、設備を更新すれば足ります。
私が設計した内の1件について紹介します。
入居者のいない60坪のアパートに家族4人で暮らしていました。数箇所の家の仕切りをくり抜いていますが、2階へは外階段と生活は不便だったと思います。道路側の20坪を壊し（減築）内部に階段を設けて、普通の1世帯の住宅にしました。併せて耐震補強も行いました。減築部分は庭と駐車場になっています。