親世帯、子世帯の生活スペースを中庭でつないだ2世帯住居

コーディネート | すまいポート21浦和美園 |
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設計・施工 | 竹内建設 |
家族構成 | お母様+ご夫婦+お子様1 人 |
敷地面積 | 229.98㎡ (69.56坪) |
延床面積 | 120.63㎡(36.42坪) |
区分 | 新築 |
こだわり | 二世帯住宅家事動線 |
設計コンペ開催日 | 2014年06月23日 |
竣工日 | 2015年01月31日 |
掲載日 | 2015年08月25日 |
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外観
なだらかに流れる屋根の傾斜が、建物の表情を 印象的に形作っている。 手前の1 階部分が親世帯の住居。
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中庭
中庭ではお母様が草花や季節の野菜の栽培を楽しんでいる。 左側の平屋部分が親世帯、右側が子世帯
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アプローチ
道路に面した立地のため安全面を配慮し、道路から玄関までの間に自然な距離を作りました。
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玄関
玄関は同じ。ふたつのドアが親と子 の世帯を分けている
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LDK
広々としたL D K。楽しいご家族の笑い声が聞こえてきそうです。
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寝室兼書斎
ご夫妻の寝室兼書斎。ときおり二人でお子様の写真を整理しながら夫婦の時間を楽しむ
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収納コーナー
子ども部屋の西側は屋根裏部分となる。このスペースを容量たっぷりの収納コーナーに活かした
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子ども部屋
2階西側部分に設けた子ども部屋。 南面の大きな窓を開ければ、広いベランダに出られる
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リビング
お母様の居宅のリビング部分。くつろぎの時間を過ごし、お友だちを招いてもてなすことも
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寝室
お母様の寝室。大きなクローゼットのおかげでいつもすっきり片づいている
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キッチン
お母様の居宅のキッチン。コンパクトながらも豊富な収納スペースに満足しているという
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収納部屋
お母様の居宅の収納部屋。雨の日はここで洗濯物を干すこともできる
STORY

プライバシーを重視した間取りで快適な生活
川口市N様のご家族は、若いご夫婦とお子様、そしてご主人のお母様という、三世代で暮らしています。
ご夫婦は結婚4年目。ご主人の実家で同居していましたが、いつかは建て替えたいと考えていました
。二世帯住宅を建てようと決意し、数多くの住宅展示場を廻りました。
行く先々では広くて魅力的な家があり、建築会社に相談を繰り返しました。
しかし、予算が折り合いません。
「ある建築会社では二世帯の家を建てる場合は、一世帯に比べて1.5倍の予算が必要だと言われたんです」(N様)
翌年の春には消費税の増税がひかえており、増税しないうちに家を建てたいと強く考えたご主人は、残された時間の少なさに焦る気持ちを抑えながら二世帯住宅で暮らす夢を実現するべく、なおも模索を続けました。
そして書店の住宅雑誌コーナーで出会ったのが『埼玉の住まいづくり』。
N様は直接〝すまいポート21〟にご自身の希望を率直に伝えました。
それは、1階を親世帯の住居、2階は子世帯の生活スペースにすることと、1階で生活するお母様が生活音などを気にせずに快適に過ごせる建物の構造、そして、周囲の家並みに溶け込む景観でした。
『設計コンペ』は3社に絞って行いました。
日当り・居室面積・収納スペースや世帯間のプライバシーを重視したプラン提案の中からN様が最も気に入った提案をしてくれた建築会社に決定しました。
こうして完成したN様邸は、しっとりとした白のサイディングでまとめられた外観。
玄関を開けるとその先にふたつのドアがあり、親世帯と子世帯の生活空間が完全に分けられています。
建築会社のアイデアで、キッチンや子ども部屋、お母様の住居部分には、デッドスペースを有効に活かした収納スペースが設けられ、北面廊下に当初の予定にはなかった窓も「暗くならないようにしましょう」と設置してくれるなど、建築途中でも気づいた点を積極的に変更し、改善してくれたそうです。
「あきらめかけていた二世帯住宅が実現し、誰もが居心地よく過ごせる場所になりました」と、ご家族みんなで喜んでいます。