風通しがよく、良質な木材を使った和風の家

コーディネート | すまいポート21浦和美園 |
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設計・施工 | 鼎ハウジング |
家族構成 | ご夫婦 |
敷地面積 | 345.78㎡(104.46坪) |
延床面積 | 128.07㎡(38.69坪) |
区分 | 建替え |
こだわり | 二世帯住宅家事動線自然素材 |
設計コンペ開催日 | 2013年02月03日 |
竣工日 | 2014年05月27日 |
掲載日 | 2015年08月19日 |
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外観
上下階の外装材を切り替え、モダン和風にまとめた。切妻屋根の上に掛かる越し屋根が特徴的
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門廻り
さまざまな素材を組み合わせ、やわらかい雰囲気にまとめた門廻り
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玄関へのアプローチ
敷地の高低差を解消するため、玄関へのアプローチにはスロープが用いられている
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玄関
玄関はダークブラウンとシルバーを組み合わせた和モダンの佇まい
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ナチュラルなインテリア
手づくりの要素を生かしたナチュラルなインテリア
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2 階の吹き抜け部分
2 階の吹き抜け部分は旧宅で使われていた梁を再利用し、和の雰囲気を強調。吹き抜けは通風と採光をとる上でも重要な役割を果たす。
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玄関と廊下
玄関と廊下は幅をしっかり確保し、車椅子でも出入りが容易なバリアフリー仕様になっている。
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キッチン
キッチンはカウンターを介してダイニングとつながったオープンな間取り。コンパクトで作業動線がよいとE 様の評価も上々。
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1 階の和室
1 階の和室から吹き抜けを見上げる。吹き抜けに設けた2つの高窓が通風と採光の要になっている。
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階段
階段は幅をしっかりとり、低めの角度で掛けている。体の負担の少ないバリアフリー仕様となっている。
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和室
和室は琉球畳を用いたモダン和風の空間。ご主人が一日を過ごす居心地のよいスペースになっている。
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寝室
寝室。和室の奥に配置されている。窓が2 面にあり、居室としても快適な環境になっている。
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予備室
2 階の予備室。子供の家族がいつ戻ってきてもよいように2 階は丸々予備室としている。
STORY

玄関前にはスロープを設け、動線も工夫したバリアフリー住宅
E様の以前の家は築50年の木造住宅で、子どもは巣立ち、ご主人と2人暮しでしたが、あちこちがたがきはじめていました。そんなとき、東日本大震災が起こりました。E様は耐震性に不安を覚え、建て替えを本気で検討するようになりました。
E様は仕事をもっていたので、住宅展示場巡りなどの情報収集の時間がなかなか取れませんでした。
そんなときE様は郵便局で「埼玉の住まい」を手にします。
設計コンペに興味をもったE様は、早速、すまいポート21を訪問し、じっくり説明を受けます。
そして、設計コンペを実施することにしました。
E様はじっくりと依頼先を検討した結果、納得のいく建築会社を選定します。その建築会社は大工でもある社長が1人で切り盛りする小さな会社ですが、技術力には定評があります。
E様が希望したのは、風通しがよく、良質な木材を使った和風の家。
そして、家づくりを検討し始めたころにご主人が倒れたこともあり、介護がしやすいバリアフリーに配慮し、1階で生活が完結できる間取りも求められました。
このほか、子どもと孫が戻ってきても快適に暮らせるスペースの確保を依頼ました。
吹き抜けを生かした間取り
E様の要望を受けて、建築会社社長は吹き抜けをもつ開放的な空間を提案しました。
それぞれの部屋は主に建具で仕切られ、建具を開くとワンルームのような広がりのある空間になります。
E様とご主人の生活スペースである1階と将来の子どもたち向けのスペースである2階は吹き抜けでつなぎました。
吹抜けがあることで、1階の高窓から光が落ちて1階は明るくなり、1階の窓と2階の窓がつながることで、風も抜けやすくなります。
こうした提案が可能なのは、建築会社が断熱パネルによる高断熱高気密住宅を得意としているから。断熱性能の高い躯体をつくることで、吹き抜けがあっても暖房効率は落ちず、省エネで暖かい家になるのです。
暖かくて住みやすい家
こうして昨年の4月から半年間の工事期間を経て、E様の家は完成。
「暖かくて住みやすい。夏も風通しがよくてエアコンに頼らず生活できそう。吹き抜けも開放感があって気持ちいい」とE様。
設計コンペで出会った建築会社社長との二人三脚で、理想の家を手に入れることができました。