しつらえや空間演出に重きを置いた和の住まい
								
							
							
							
														
							
														
							
														
							
														
							
														
							
														
							
														
							
														
							
														
							
														
							
														
														
						| コーディネート | すまいポート21宇都宮本店 | 
|---|---|
| 設計・施工 | マルニホーム | 
| 家族構成 | ご夫妻+お子様 | 
| 敷地面積 | 222.58m2 (67.33坪) | 
| 延床面積 | 136.62m2 (41.32坪) | 
| 区分 | 新築 | 
| こだわり | 中庭収納家事動線趣味 | 
| 設計コンペ開催日 | 2015年12月19日 | 
| 竣工日 | 2017年06月02日 | 
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外観
切妻屋根が“凛”とした雰囲気を醸し出す
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玄関ポーチ
風格のある玄関ポーチ。引き戸にもこだわった
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玄関内
和の建具にご主人のもてなしの心が表現されている
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玄関ホール
老舗旅館と見まがう玄関のしつらえ
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中庭
和の建具を開けると、LDKを介して中庭がのぞく
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中庭
中庭を取り囲む右側が水まわり、正面がリビング&ダイニング、左側が和室。外からの視線が気にならない
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LDK
M様邸のLDKはおよそ21帖分。床はカバザクラ、折り上げ天井の素材はヒノキを選んだ
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和室
床の間を配した6帖の和室。リビングと隣り合い、主に客間として機能する
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脱衣室
収納と作業台は造り付け。作業台の高さは家族の身長を考慮した
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2階の主寝室
1階とはイメージが異なり「洋」の趣き。ウォークインクローゼットは約3帖分の広さ
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書斎スペース
主寝室奥の北向きの部屋はご夫妻共通の書斎スペース。机や棚は造り付け。家具のデザインが住空間にマッチしている
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手洗いスペース
2階の階段の踊り場に手洗いスペースを設けた。窓越しに望む開放的な景色が心地いい
 
STORY
								
										小・中学校にほど近い文教地区。地域を南北に貫く一級河川沿いの土地は長きにわたり市街化調整区域でしたが、特別な開発手続きを経て数棟が建つ住宅地へ生まれ変わりました。
対岸の雑木林を借景に建つ切妻屋根の和風建築は、旅館や料亭といった趣です。
この家の主は30歳代前半のご夫妻。4歳の長男と家族3人で暮らします。
 「マイホームを建てるなら、日本旅館のようなたたずまいの和風建築と決めていました」とご主人。
瓦屋根に深い軒、開口部に格子を配するなど和のテイストが随所に。
荷物を届けに訪れる宅配業者から「こちらは何かのお店ですか?」と訪ねられるときもあるそうです。
その最大の理由は、一般住宅らしからぬ玄関のしつらえにあります。
タテ方向にもヨコ方向にも広く、開放感たっぷりで、大谷石や木の建具など自然素材を多用した玄関ホールは、床の一部に白い玉砂利が敷き詰められています。
その格調の高さは老舗旅館や日本料理店と見まがうほどです。
 「毎日仕事から帰ったとき、ホッと落ち着ける玄関にしたいと思っていました」とご主人。
ゆくゆくは玉砂利の上に灯籠型の照明を置く予定とか。空間演出へのこだわりはプロ顔負けです。
そんなM様邸の住空間は家事動線や生活動線など、暮らしやすさの工夫に溢れていました。
特徴的なのは浴室・脱衣室・洗面コーナーなどの水まわりを建物の南側に集約したこと。
場所と機能を絞り込んだことで、衣類や日用品など物の整理、整頓がしやすくなり、室内の美観が保たれるようになったそうです。
建物南側に水まわりを確保したことで住空間に「コ」の字のスペースが生まれ、ここを中庭に充てました。
南側の隣家や東側の道路からの視線が遮られ、プライバシーに配慮した空間が確保できました。
先に触れた対岸の雑木林を借景にしているので開放感は申し分ありません。
 「キッチンはリビングとダイニングを見渡しやすいように、対面式ではなく、間取りと並行するようにタテに配しました」と奥様。
おかげで中庭にも視線が向けられ、子どもがどこで遊んでいても目が届くようになったそうです。
取材に訪れたのは新居に住んでわずか1カ月余りのころ。家族3人は住み心地を満喫中でした。
とちぎの住まいづくり Vol.36 掲載