ウッドデッキを介し、内と外が一体になった軒の深い住まい
コーディネート | すまいポート21宇都宮本店 |
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設計・施工 | 牧田工務店 |
家族構成 | ご夫婦+お子様 |
敷地面積 | 422.70m2 (127.86坪) |
延床面積 | 149.05m2 (45.09坪) |
区分 | 新築 |
こだわり | 収納子育て狭小地・変形地自然素材趣味 |
設計コンペ開催日 | 2016年05月09日 |
竣工日 | 2016年10月28日 |
掲載日 | 2018年08月09日 |
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外観
外壁のマットな黒と自然素材が印象的な建物外観
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ウッドデッキ
家屋の南面に張り出したウッドデッキはリビングの延長
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LDK
キッチンからリビング&ダイニングを望む
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リビング
南面の高窓から回り廊下を介し、自然光が降りそそぐ
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リビング
構造上必要な丸木の柱はリビングの意匠にもなっている
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リビング
リビングの大開口を開け放つと広いウッドデッキにつながり室内外と一体感が生まれる
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ダイニング
住空間に合わせて選んだ一枚板のダイニングテーブル。食卓での会話も弾む
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2階の回り廊下と1階の和室
リビングと隣り合う4畳半の和室は客間としても機能する
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和室
手前のリビングの床を一段低くしたため、隣り合う和室は小上がりに。腰掛けてくつろぐこともできる
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主寝室
隣接する書斎はご夫婦それぞれが趣味の空間として活用
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回り廊下
2階の回り廊下からリビングを見下ろす
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回り廊下
回り廊下の窓から自然光が注ぎ室内は常に明るい
STORY
3歳と1歳の2人のお子さんの子育てに忙しいO様は、第一子の誕生をきっかけに家を検討しはじめ、昨年秋、足かけ3年以上かけて念願のマイホームを建てました。
小中学校やスーパー、郵便局やクリニックなど生活関連施設が充実する人気のエリアで、真新しい家々が建ち並ぶ新興住宅地には、年代や家族構成もよく似た世帯が暮らしています。
ゆったりとした住環境の中にあるO様邸の敷地は120坪超と余裕の広さ。
旗竿地のため約20坪分は細長い通路にあたりますが、家が建つ敷地は約100坪とたっぷり。
ご夫婦はここに、木の温もりを感じつつ末永く暮らせる住まいを建てることにしました。
「デザイン重視のモダンな家にもあこがれましたが、最終的には末永く住める飽きの来ない和風の家に落ち着きました。ともに歳を重ねていけるような住まいが私たち夫婦の理想です」とご主人は家づくりを振り返ります。
完成したO様邸はマットな黒の外壁と軒の深い屋根が印象的で、広く張り出したウッドデッキ(スギ材)は機能性だけでなく住まいの意匠としても欠かせません。
聞けば外壁は耐久性に優れたガルバリウム鋼板とか。
新建材と自然素材が違和感なく融合し、落ち着きのある雰囲気を醸し出しています。
室内に入ると、自然光がたっぷりと注ぐLDKの雰囲気に癒やされます。
特徴的なのはリビングの吹き抜けとダイニングより一段低くした床です。
南面の高窓から注ぐ自然光と相まって空間がより広く感じられるほか、パッシブデザインの原理で心地よい風が室内を南北に通り抜けます。
さらに、ウッドデッキに通じる大開口を開け放てば、外と内がフラット、かつ、ゆるやかにつながりリゾートのような開放感。リビングと庭を中心にした住まいは居心地も格別です。
4人家族のO様邸は、収納面も緻密に計算しました。
玄関の土間収納、キッチンのパントリー、2階のウォークインクローゼットなど随所に大容量の収納スペースを確保し、それぞれに造作家具をしつらえました。
ちなみに、キッチンのシンクと食器棚も大工さんの造り付け。
材質やその質感、高さや幅などトータルコーディネートされた什器はインテリア性が高く、使い勝手も申し分ありません。
とちぎの住まいづくり Vol.35 掲載