本のある暮らし【vol.10】

夏休みが終わると次は秋休み、秋休みが終わると次は冬休み、そして春休み…。あぁ、子どもっていいですね、四季のお休みがあって…と、うらやましさ全開の大人の愚痴はこの辺にしておいて、今回はそんな私の得意技「現実逃避（ただのサボり）」でもあるブック・トリップのお誘いをさせていただきます。
全国に点在する個性的な今どきの本屋さんや、ゆっくりと読書を楽しめるカフェ。並べてある、置いてあるだけでよし！の時代からさらに進化を遂げた、素敵なブック・スポット。ゆとりあるお休みができたら、いつもよりちょっと足をのばして、お気に入りの一冊と出逢える小さな旅を楽しんでみてはいかがでしょう？

B＆B（東京）

ビールが飲めて、そこに置いてある家具が買えて、毎日さまざまなゲストがイベント行い、人と人とがつながる出逢える…。信じられないかもしれませんが、東京下北沢にある「B＆B」はそれら全てを可能にした本屋さん。ブック・コーディネーターやクリエイティブ・ディレクターでもある「numabooks」代表・内沼晋太郎さんと「博報堂・ケトル」共同CEO・嶋浩一郎さんが協業経営というかたちでオープンして以来、「本と人との出会いの場」として若者を中心に注目を浴び続けています。

BOOK＆BEER。これ以上の組み合わせって他にないんじゃないかと思います（笑）。新しい発見やきっかけが生まれる本屋さんて、ほんと素敵ですよね。
 
「B＆B」
東京都世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
TEL 03-6450-8272
http://bookandbeer.com

栞日（長野）

「松本クラフトフェア」でも有名な松本市の駅前通りに佇む「栞日」。このお店では、日常に栞を差すような「心地よい暮らしのヒント」になる本を、店主自らがセレクト。全国各地のリトルプレス（小規模出版物）を中心にした品揃えは、本に対する店主の深い思いが込められているのを強く感じれられます。
　今年の夏、店舗の入っている4階建てのビルを改装し、1週間以上の中長期滞在を前提とした1組だけの宿としてもリニューアルオープン。松本の街に新たな息吹を与えてくれる期待度の高い本屋さんです。 

「栞日」
長野県松本市深志3-7-8
TEL 0263-50-5967
http://sioribi.jp
 

本とコーヒー 麦小舎（群馬）

浅間山の麓、週末だけオープンする小さなブック・カフェ「麦小舎」。雑木林に囲まれた静かな自然のなかでハンモックに揺られたり、ツリーデッキで寛ぎながら、のんびりゆっくり美味しいコーヒーと読書を楽しめます。

山岳や自然に関する本や素朴であたたかな絵本などが多いのも特徴。こんなブック・カフェが近くにあったら、毎週末通ってしまうにちがいない！自分だけの隠れ家にしたいお店です。
 
「本とコーヒー 麦小舎」
群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1990-3407
TEL 050-3668-7042
http://www.mugikoya.com

 

BOOK FOREST　森百貨店（栃木）

ようこそ、絵本の森へ―。と題されるごとく、店内で一際目立つのが吹き抜けに向かってそびえ立つ、大きな木のような絵本の本棚。大正15年創業の老舗書店「森百貨店」が、2012年「絵本屋」として大胆にリニューアル。絵本を中心にしたラインナップで、この街唯一の書籍と文具を扱うお店として地元の人々から親しまれています。

　2階にあるイベントスペースでは、人気絵本作家によるワークショップや読み聞かせ、オーナー夫妻と交流のあるアーティストのミニライブなど様々な催しも。街の活性化にも一躍を担い、老若男女、街中の誰もに愛されるマルチな絵本屋さんです。
 
「BOOK FOREST　森百貨店」
栃木県芳賀郡芳賀町祖母井南1-10-8
TEL 028-677-0017
http://book-forest.jugem.jp

 

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