本のある暮らし【vol.4】

赤ちゃん期から幼少期を経て、お子様が成長するにつれ、「読育」の仕方にもそれぞれに変化がみられる小学生時期。この頃になると「遊び」の一環だった読書は、徐々に「学び」へと変わり、本を読むという習慣もお子さんによって差が出てきます。その背景には高学年になるほど習い事やクラブ活動、受験勉強のための塾通いをするお子様が増えてくる家庭環境にあります。
しかし、それまでのきちんとした読書習慣ができているお子様なら、どんなに生活環境が変わっても、読む体制がすでに身に付いているため、少しの空いた時間でも集中して読書ができてしまうものです。たとえ図書館や本屋に行く機会が少なくなっても、学校の図書室では学年に応じたおすすめ本も気軽に借りられますし、お友達とも本の貸し借りを通して興味の幅を広げてもいいでしょう。
6年間という長い小学校生活においては、読書する冊数や時間より、手にした本の内容や読み込む力に意識を向け、その子に合った「読育」の習慣づけを心がけることが大切です。

本といい関係を

情操教育や好奇心、想像力を養う絵本から児童書を手にするようになると、自然と推理力や洞察力も備わっていきます。読んで理解する読解力を身に付ければ、それが国語の基礎となり、他の教科でも理解力へとつながります。たった一冊の本でも、様々な能力を与えてくれるのですから、お子様にとって本は身近な先生のような存在ともいえますね。

また、本を読むことは知識や情報を得ることの他にも、これからの情報社会において自分が何をどう選び受け止めるかという、冷静な判断力を高めることができます。現在も加速し続ける読書離れの傾向にあるお子様たちに、いかにして積極的に本と向き合える環境や習慣をつくってあげられるか、それが私たち大人の課題でもあるでしょう。
ご両親が本好きなご家庭でしたら、よりたくさんのジャンルの本にふれることができますし、暮らしのなかでもお互いに読んだ本を薦めあう「ブックトーク」を楽しむなど、思春期のコミュニケーションツールとしても、本は適したアイテムのひとつ。本といい関係を築かせ、読むことを持続させていく…。そんな、本のある暮らしをつくることは、お子様だけでなくご家族全員の毎日を豊かに、そして未来への夢も大きく広がりをもたらしてくれるきっかけとなるのです。