「紅茶染」のお話

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「紅茶染」のお話

紅茶を利用して、布に色を染めてみましょう。
難しいんじゃない? とご心配の方、大丈夫です!!簡単にキッチンにあるものを利用して染めることが出来ます。

準備する物

●紅茶の茶葉(ティーパック)
●焼きみょうばん(スーパーの食品売り場にあります。)
●染める布
●茶葉を入れる不織布の袋(排水溝のゴミ取り袋)
●ホーロー又はステンレスの深型のお鍋
●菜箸・はかり

染色の手順

1.染める布の重さを量ります。
2.紅茶の茶葉の量を量ります。染める布の重さの半量から同量が目安になります。
3.みょうばんの量も量ります。茶葉の量の10%~20%
4.お鍋にお水を茶葉の量の30倍~70倍(染める布がお鍋の中で泳ぐ感じのお水の量が目安です。)斑染防止にもなります。
5.沸騰させないように、20分~30分煮込みます。
6.茶葉の染料を作っている間に、染める布をぬるま湯で洗い水に馴染ませて置きます。(ぬるま湯に浸けておきます。)
7.みょうばんは、布の重さの1~5%を量り、お湯を入れて溶かしておきます。
8.20~30分煮込みましたら、溶かしておいた「みょうばん」をお鍋にいれます。よくかき混ぜてください。
9.ぬるま湯に浸けて置いた「布」を軽く絞り、広げてお鍋の中央に入れます。染液に馴染ませるようにかき混ぜてください。
10.時々、菜箸でかき混ぜながら30分ぐらい沸騰させないように、煮込んでいきます。
11.30分経ちましたら、火を止めてそのまま冷めるまで置きます。
12.染めた布を取り出して、流水でよく洗います。
13.洗濯機で脱水をして、布は陰干しで乾かしてください。
14.布の色を定着させるためには、すぐに使用しないで1か月ぐらいはタンスの中に入れて置きます。
15.洗濯を繰り返していますと色が薄れてきたら、また同じように染色をしてみましょう。2回目からは、布が染まりやすくなっていますので色の入り具合がよくなります。

ポイント

なぜ、「みょうばん」は必要なのか?と言いますと、「みょうばん」の役割は発色と色の定着の役割を果たします。
紅茶の種類の選び方は、フレーバーティー(アールグレイ・アップルなど)は色が濃く出やすいです。
また、賞味期限の切れてしまった紅茶を使うとエコですね。

ワンポイントレッスン

媒染をする方法は3通りあります。
紹介をしました媒染方法は「同浴染め」と言います。
他の2つの方法は、
「先媒染」…言葉の通りに先に布を媒染剤に浸けて置いてから、染液に入れる方法です。
そしてもう一つは、
「後媒染」…先に布を染めてから、布を取り出して媒染剤に浸けます。時間をかけてじっくりと色を発色させます。色の変わり具合を楽しむことが出来ます。

今回ご紹介しました方法は、手間をかけずに染色が出来ます。これならお料理をしながら、染色も一緒に出来ます。

染色用語のご紹介

●「染液」…染色をするために煮出した液体を言います。
●「被染物」…染色をする「布」のこと。
私はふだん、ハーブ染をしています。フレッシュハーブや収穫したハーブをドライにして染めます。綿のレースを染めてシンプルなデザインの物を素敵に変身させるのも、とても楽しいですよ。ぜひ、みなさんもハーブや紅茶で染めてアレンジを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

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