玄関に息づく日本文化

なぜ日本の玄関は、今のような形になっていったのだろうか?素朴な疑問を抱きます。
玄関で靴を脱ぐのは日本人独特のものと思っていましたが、いろいろ調べてみますと赤道付近の東南アジアなどにも同様の習慣がみられます。おそらく亜熱帯気候から湿気や雨が多いので家に入る際、湿った履物を脱がなければならなかったからでしょう。
日本の場合は同じような理由と、そこに清潔好きという気質も加わり履物を脱ぐ行為が習慣化されたと言われています。この行為はおそらく“清めの文化”を育てたのだろうと推測します。
「木の床や畳を拭き清める、玄関に打ち水をして清める」といった具合に。

下記の写真は私が訪問し撮影した青木邸の玄関です。しっかりと日本の伝統を生かした玄関がつくられています。

青木邸の玄関、上り口

青木邸の玄関、上り口

以前、テレビ番組で日本に来ている外国人の日本の玄関に対するコメントが紹介されていました。その外国人たちのコメントの中に「家の中はプライベート空間。靴を脱ぐという行為によってパブリック空間からプライベートな空間に切り替えるができる」といったものがありました。これを日本人の言葉で言い換えますと、神聖な場所とそうでない場所を分ける意味になるのかもしれませんね。

家の中に靴の汚れを持ち込まないという衛生的なことだけではない、精神的な効用も外国人の目には感じ取れたのでしょう。日本人にはそこまでのこだわりがあるかどうかわかりませんが、確かに家では解放感に浸り心身ともに休まるところ、といった感覚は強くありそうです。