三州銀黒瓦ののった数寄屋(すきや)風の外観 入母屋(いりもや)屋根が幾重にも重なる外観は壮大

三州銀黒瓦ののった数寄屋(すきや)風の外観 入母屋(いりもや)屋根が幾重にも重なる外観は壮大

では、いよいよ青木邸を紹介します。訪問して即、目に入ってきた風景がこの壮大な外観です。
カメラアングルに電線が入ってしまったことは私のミスです。でも、なかなかの佇まい(たたずまい)と言えます。
この外観の造り、日本伝統を象徴する“数寄屋造り”(すきやづくり)です。数寄屋造りとは、日本の建築様式の一つです。数寄屋(茶室)風を取り入れた住宅の様式とされています。

残していきたい日本の住文化

上記写真が青木邸の外観です。
まさに威風堂々、そのものですね。屋根には三州の銀黒瓦がのっています。施工をしました篠崎棟梁の説明によると典型的な数寄屋造りであるとこのこと。
この数寄屋という言葉、その語源を調べてみました。「数寄」(数奇)という言葉がもともと和歌や茶の湯、生け花など風流を好むことであり、「数寄屋」は「好みに任せて作った家」といった意味のようです。

私の生まれ育った家も、ほぼ同じ数寄屋造りの外観をしていました。そして、銀黒の瓦が重量感をもって屋根にのっていました。
当時、父が日本の伝統的な家にこだわり建てたのですが、今の私の年代ですとむしろその純和風の佇まいが何とも言えない哀愁を感じます。現在、住んでいる家は、瓦は勿論のこと、ふすまも障子もありません。畳もゴザ程度にあるだけで、室内には柱が全く見あたりません。おしゃれですが、何とも風情を感じません。好みの問題だと言えば話は終わってしまいますが、ふすまも障子も畳も、そして、瓦も残していきたい大事な住文化かかと思います。