伝統的和風の家研究レポート

青木邸は木という自然素材が醸し出すやすらぎの家

※写真/栃木県木材業協同組合連合会日本には桧(ひのき)、杉(すぎ)、欅(けやき)などの良質な木材がたくさんあります。
意外と知られていませんが、木はコンクリートや鉄骨と比べて劣化のスピードが驚くほど遅いのです。その上、木の持特性から香りとともに独特な色や光沢を放し何とも言えない雰囲気をもたらします。
新築の家に伺うと、玄関に入った瞬間、木の優しい香りが漂い、リビングに通されると全身で心安らげる空間を感じさせてくれます。それは鉄骨やコンクリートでは味わえない、自然に囲まれているようなやすらぎのある住み心地だからと思います。
私が住んでいる栃木県の山林にもたくさんの素晴らしい木があります。
栃木県木材業協同組合 がその素晴らしいとちぎ木の推進運動をしています。紹介しておきます。
http://tochiginoki.com/

大工さんの存在価値


木にはたくさんの種類があります。柱に適している木もあれば、構造体に適している木、壁や床に適している木など様々な特徴がある。そして、熟練の大工さんは、それらの木の特性を熟知した上でしっかりと見極め、使うべき所に正しい木を使用し、確かな技術で匠のこころを発揮するわけです。

日本の家の伝統は木造軸組工法

住宅にはいろいろな工法があります。工法とは建物は構造のことと思っていいでしょう。その中でも、やはり日本の伝統を守っている工法が“木造軸組工法”というものです。日本の大工さんにとっては、太くて長い木の梁(はり)や柱を使用し、規則正しく軸を組んでいく木造軸組工法が建物に一番適していると考える。そして、出来るだけ合板類、集成材等は使用せず、無垢にこだわり頑丈で長持ちをする建物がよいと考えているわけです。この木造軸組工法であれば、100年・200年と住み続けられるのです。詳しくは栃木県木材業協同組合連合会のHPでも解説してくれています。

在来軸組工法の歴史

在来軸組工法の歴史を語るときに良く引き合いに出されるのが世界最古の木造建築ということで有名な『法隆寺』です。
これと、住宅の在来軸組工法を比較するのはナンセンスな話ですが確かに、構造的には軸組工法の部類に入ります。ただし、法隆寺の寿命が長いのと現代の在来軸組工法住宅の寿命は全くと言って関係ありません。

この章ではそれを区別するために在来軸組工法と木造軸組工法と呼びます。(本来は木造軸組工法というのが正解で在来軸組工法とか在来工法というのは俗称です。)
この在来軸組工法と木造軸組工法の決定的な差は何かというと筋違の有無といっていいでしょう。
日本に古来からある工法は柱と梁だけで支える完全ラーメン構造でそれに対し現代の工法は柱と梁に対して筋違でそれを補強するラーメン+トラス構造に木スリ(貫・ラス板)や構造用合板で壁を補強している工法です。
在来軸組工法の歴史は古く、法隆寺を引き合いに出さなくても日本では既に弥生時代から、その基本的概念はありました。実際に各遺跡などに行ってみると高足式の倉庫や神殿が再現されています。そして、その中で現存しているのが7世紀に建造されたとされる法隆寺ということになります。

法隆寺

法隆寺西院伽藍遠景
西院伽藍遠景

所在地 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1
位置 北緯34度36分53.06秒 東経135度44分3.02秒
座標: 北緯34度36分53.06秒 東経135度44分3.02秒
宗派 聖徳宗
寺格 総本山
本尊 釈迦如来
創建年 (伝)607年
開基 推古天皇・聖徳太子
別称 斑鳩寺
札所等 南都七大寺7番
聖徳太子霊跡14番
神仏霊場巡拝の道第26番
文化財 金堂、五重塔、夢殿他(国宝)
中門金剛力士像他(重要文化財)
世界遺産

(出典:Wikipedia)