我が家の年長さんの息子は、リビングで電池が切れたように寝てしまうことがよくあります。その姿は本当にかわいくて、面白い。
でも‥ただ眺めているだけというわけにはいかないのが母親の大変なところ。
今回は、我が家でたまに繰り広げられる、寝ちゃった息子と私との「格闘」についてのお話です。

子どもがいる家の夕方は、どうしてこうもバタバタするのでしょうか。
習い事の送迎、洗濯物の取り込み、お腹すいたーの声の中での夕飯の準備、お風呂に入れる、ドライヤーをする、歯磨きをさせる。それぞれが遅くなると、子どもの就寝時間も気になりだすので、私は何だかずっと焦っているような気がします。
夕飯を食べている最中も「食事中に立たない!」「野菜も食べてー!」などと子どもを注意することが多く、ゆったり今日あったことの会話を楽しむ、という日はまだまだ先のようです。
時折、自分のためだけにゆっくり食事をつくり、自分の好きな時間にのんびりとお風呂に入り、寝る支度も自分のことだけをすればよかった自由気ままな一人暮らしの頃を懐かしく思い出したりします。

そんなバタバタの中、息子が「電池切れ」になってリビングで眠ってしまうことが時々あるのですが…
その様子がとにかく面白く、感心するほどなのです。

お風呂から上がった後、着替えながらリビングに来て、そのままソファの上で寝てしまった

私だったら絶対眠った気がしないなぁと思うこの姿勢

「ママ寝よう~」とさっきまで聞こえていたけど静かになったなと思ったら階段下で電池切れ

時間が経つほどにどんどん足が開いていく。股関節は痛くならないのだろうかと心配になる

あぁ、あと右手さえ通せばお着替え終わったのにね、2階に向かおうとはしてたのね。何かの志半ばで眠ってしまった様子は特に面白い。
しかし、面白い、だけで終わることができないのが母親というものです。

寝ている口をこじあけて歯磨きをする、それが嫌でうつ伏せになるのをひっくり返して押さえつけながら歯磨きの続き、寝ぼけている息子を何とかトイレに連れて行く、抱っこするにはもう重すぎる息子の両脇を抱えて何とか歩かせ2階の寝室に連れて行く…これはもはや格闘技のようです。

起こされて不機嫌な息子の寝る支度に奮闘する私の姿を見て、夫は背後でにやにや笑うだけ。
何他人事みたいに見てるだけなのっ!と私は文句を言うのだけれど、確かに微笑ましい光景なのかもしれない、とも思う。

大人になってリビングで寝てしまってもこんなにかわいいものではないだろうし、ましてや誰かが歯を磨いてくれることもないでしょう。
我が家のリビングで時々繰り広げられるこの光景は、期間限定の結構いいものなのかもしれないな、と考えてみたりもするのです。

■エブリー(住まいの広報誌)2017年11月号:2017年10月15日発行