床にオイルを塗りながら我が家の変化を味わう</br>それは年に1度の幸せな時間

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床にオイルを塗りながら我が家の変化を味わう
それは年に1度の幸せな時間

我が家の床は、オークの無垢材です。
季節によっては隙間ができるし、水にぬれたままだとシミになる。
ワックスフリーの床もいいなぁと思うけれど、この色・艶・木目の美しさには替えられません。大好きな床だから、メンテナンスすら楽しいのだと思います。やり始めるまでは少し億劫ですけどね……。

年末、帰省前日の夜に、床のオイルがけをしました。
他に大した大掃除もしなかったのですが、このオイルがけは、我が家の年末恒例イベントのようになっています。
ラグや家具を移動して、カーテンも床に触れないように縛り上げる。それから固く絞った雑巾で隅々まで水拭き、そして乾拭き。
ここまでは私の担当オイルがけは夫の担当です。

夫はオイルを塗り込みながら「おぉ・・・木が呼吸をしている〜」とか「木が嬉しそうや〜」とか、本心なのか、私を笑わせようとしているのかよくわからないことを呟く。そして、オイルを塗り終わった後、捨てる前の靴下を履いて、乾拭きを兼ねて、床の上をスケートのように滑りまわるのです。その姿はまるで子ども。
夫の様子をあきれて眺めていた私ですが、こんなに楽しくなってしまう気持ちは分からなくもない。
無垢の床材にオイルを塗ると木の内部にしみ込んでいって、色や木目が蘇り、なんとも嬉しい気分になるのです。
夫は布にオイルをつけて、丁寧に、力を込めて、床に塗りこんでいくので、床板一枚一枚と向かい合うことになる。
この傷は、前におもちゃを落としたときのものだ、とか、2年前よりも色が飴色になってきたね、とか。

この、暮らしと共に床の表情も変わってきた、という事実は、私たちを何とも言えない幸せな気分にしてくれるのです。
ただ汚れる、というのではなく、1年に1度だけど、丁寧にオイルを塗ることで、育てているような感覚になるのかもしれません。
家をメンテナンスすることが楽しいなんて、借家に住んでいたころは思ったこともなかったなぁ。
オイルを塗り終わった後、まだ乾ききっていない床に椅子を並べ、夫と一緒にテレビを観ながらお酒を飲みました。
いつもと家具の配置が違うからか、床が艶やかだからか……それだけでとても楽しかったのです。

床のオイルがけ、我が家を慈しむ年に1度の大切な時間です。

 

■エブリー(住まいの広報誌)3月号:2016年2月15日号

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