家族の数だけ間取りがある。

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家族の数だけ間取りがある。

家族の数だけ間取りがある。

自分たち家族は、一体どんな暮らし方を望んでいるのか?と考えてみる手がかりは毎日どんなふうに過ごしているか、じっくり観察してみることにあるようです。
実際には、家族の数だけ暮らし方「ライフスタイル」の違いがあり、同じ家族でも、年月という時間の経過によって暮らし方は変わってきます。
間取りづくりでは、こういった、それぞれの暮らし方に対して、これまで住んできた家では、ここがよかった、ここは具合が悪かった、友達の家のあれはよかった、雑誌で見たあの部分は気持ちよさそう…など、検討の結果や集めた情報を反映させることが大切です。

そのとき気をつけることは、集めた情報に振り回されないこと!(隣の芝生は青い)どうしてもよそのよさそうな例には目が移り、自分のところの具合がよかったところを見落としてしまいがちです。その家で暮らすのはあなたです。人様の「いいとこどり」ばかりしていると、住み手であるあなたが消えてしまいます。住まいは、一体誰のものですか?
そして、もうひとつ気をつけることは「手にすることができる広さには限りがある」ということ。
あれもこれもと、詰め込んでいくと際限なしに面積がふくらんでいきます。でも、そうはいっても用意できる敷地の規模や予算が、ふくらむ面積を抑えてくれる歯止めになるのですが、住まいに対する夢はふくらむばかりです。

ほどよい広さは…

敷地の規模や資金、といった歯止めがなかったら「住まい」はいったいどれくらいの広さがあれば満足できるのでしょうか?
この見当をつけるひとつの手がかりとして、ひとり当たりギリギリどれだけあればよいか、これがわかると助かります。昔から、「立って半畳、寝て一畳」あれば十分といいますが、これは、わずかなスペースで用が足りるよ、という例えで、現実味のある数字ではありません。
『方丈記』を書いた鴨長明が建てた庵は『広さはわずかに方丈』と、この『方丈』とは約3×3メートルの広さのことで、約5.4畳くらいの広さになります。これは、一人が必要とする広さを知るヒントになる数字です。ただし、鎌倉時代という時代、鴨長明はどちらかというと世捨て人で、ほとんど物らしいものを持っていなかった。という事情で成り立った広さであると思ったほうがよさそうです。
もし、現代風に水回りのスペースや収納のスペースなどを付けたして考えると、おそらく3~4倍の広さが必要になるでしょう。
もうひとつの例として、国土交通省の建設白書では、日本人ひとり当たりの住宅床面積は32.8m2といいます。この数字は鴨長明の「方丈」から見当をつけた数字にほぼ見合っていることになります。
この数字を根拠に、家族3~4人の住まいの広さを算出してみると、およそ100~130m2(30坪~40坪)ということになります。この数字、広いと考えるか、狭いと考えるか、あなたはどちらでしょうか。

 

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