香りがもたらす暮らしの中での科学的健康効果

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香りがもたらす暮らしの中での科学的健康効果

香りがもたらす暮らしの中での科学的健康効果

代替医療としても注目されつつある、アロマテラピー

アロマテラピーの歴史は古く人類は洋の東西を問わず、植物の芳香をはるか昔から祭祀・儀礼・治療・美容に役立ててきました。中国や中東、エジプト、インドではおよそ3000年以上の歴史を持っています。日本で昔から親しまれているゆず湯や菖蒲湯もアロマテラピーのひとつです。

現代社会では医療の進歩で、療因がはっきりわかる病気から生命を落とすことは少なくなりましたが、ストレスや生活習慣の乱れなど目に見えない原因による心身症や成人病へと病気の質が変化し、体調不良の人の数はむしろ増え続けるというのが現状です。
そのため、病気になってから治療をするのではなく、正しい日常生活を取り戻して病気にかからないようにする予防医学に重点が移ってきたのです。そこで、ストレスなど目に見えない原因にアプローチすることが可能で、しかも副作用などの危険性がないアロマテラピーが注目されるようになってきました。
アロマテラピーが日本へ紹介されたのは1980年代頃のことです。当初は、香りの癒し効果、リラクゼーション効果に注目が集まり、アロマキャンドルやエステティックサロンでマッサージを受けるのが一般的でした。
現在、アロマテラピーを取り巻く環境は大きな広がりを見せています。
精油の含有成分への科学的アプローチが進み、代替医療としてアロマテラピーに関心を寄せる医療関係者も増えています。アロマテラピーは香りによって何となくリラックスするものではなく、科学的にもその効果が立証されたものなのです。

精油がココロとカラダに効くしくみ

エッセンシャルオイル(精油)の有効成分を私たちの体に取り入れるには2つの方法があります。
香りを鼻から吸入して肺と脳に働きかける芳香浴

エッセンシャルオイルは揮発性なので、香りの分子は空気中を漂い鼻の奥に達します。香りはここにある嗅細胞から脳に伝わります。
脳下垂体は自律神経系や内分泌系(ホルモンや酵素)、免疫系の3つの大きなシステムを統括し、ここに香りのメッセージが伝わるとそれぞれの香りに対応した生理活性物質(ある特定の作用を生体に引き起こす物質)が分泌されるのです。
例えばラベンダーの香りを用いることで、セロトニンという物質を分泌させ、心身をリラックスさせることができます。
また、エッセンシャルオイルには抗菌作用がありますから室内の空気浄化に利用できます。アレルギーの諸症状を引き起こすアレルゲンのカビや家ダニも除去します。
このように香りは脳を経由して様々な作用を心身に及ぼしながら、同時に環境にも働きかけていろいろな効果をもたらします。

エッセンシャルオイルを植物油に希釈(薄める)して、それを皮膚から吸収させ血液やリンパ液に送り込むアロママッサージ

一般的なマッサージの目的は次の3つが考えられます。
[1]血液やリンパ液に送り込むアロママッサージ
[2]体の緊張を解いてリラックスさせる
[3]体に滞った水分や老廃物を取り去る

このような一般的な効果に加えて、アロマテラピーのマッサージ(アロママッサージ)はエッセンシャルオイルの効用がプラスされます。植物油(ベースオイル)で希釈したエッセンシャルオイルはマッサージによって皮膚表面から、毛穴や汗腺、皮膚表面の角質層を構成する角質細胞、角質細胞間のすき間の3つのルートを経て皮膚の深部にあたる真皮へと浸透していきます。
また、アロママッサージをした場合、当然鼻からも香りを吸入することになるので、皮膚からの外的効果ばかりでなく、神経系を介しての内的効果も期待できます。
つまりアロマテラピーでのオイルマッサージとは、嗅覚刺激と触覚刺激を同時に行うことで心身に良い効果をもたらす方法ともいえます。

 

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